1.ハイレベルな超音波検査
肝疾患のみならず、消化器疾患全般の診断の入口は超音波検査です。当科には超音波のエキスパートが揃っており、造影超音波やエラストグラフィも含め、豊富な知識と技量を活かした診断のみならず、若手医師や技師教育にも力を入れています。最近はWebで毎週勉強会を行っています。
>>クローズアップエコー 超音波でつながる未来
>>アコースティックウィンドウ株式会社
お問合せ:acousticwindow@gmail.com
2.脂肪肝の進行度診断と治療
脂肪肝は肝線維化が予後に関連します。肝生検が重要ですが、非侵襲的評価法として超音波エラストグラフィ、MRエラストグラフィを行っています。超音波の減衰評価、MRIでのプロトン密度脂肪率測定による肝脂肪定量も可能です。非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療薬開発のための治験にも積極的に参加しています。
3.各種肝疾患の診療
C型肝炎に対する直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療、B型肝炎に対する核酸アナログ製剤、ペグインターフェロン療法を数多く行っています。自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎等の難治性肝疾患も積極的に診療しています。免疫チェックポイント阻害剤によるirAE肝障害、免疫抑制や化学療法によるB型肝炎ウイルス再活性化にも迅速に対応しています。
4.肝硬変・門脈圧亢進症の難治例への対応
肝硬変の患者さんも多く診療しており、特に非代償性肝硬変では近年登場した新規薬剤も駆使して管理を行っています。門脈圧亢進症では食道胃静脈瘤の内視鏡治療(EIS, EVL)、バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)、難治性腹水では腹水濾過濃縮再静注法(CART)といった治療も数多く実施しています。非代償性肝硬変に対する抗ウイルス療法も経験豊富です。
5.シームレスな集学的肝癌治療
肝癌治療は日本大学では肝移植を除いて全ての治療が可能なことが強みで、進行度や背景に合わせた最適な治療を提供しています。ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法、分子標的薬はこの分野に精通した専門医が担当し、定位放射線療法は放射線科、肝切除は消化器外科と連携して行っています。